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旧八代市 平成14年12月定例会−12月04日-04号

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  1. 八代市議会 2002-12-04
    旧八代市 平成14年12月定例会−12月04日-04号


    取得元: 八代市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-15
    旧八代市 平成14年12月定例会−12月04日-04号旧八代市 平成14年12月定例会        ───────────────────────────────────                   主  要  目  次         1.市長提出案件19件に対する質疑・一般質問(第3日)         (1)泉   正 治 君………………………………………………… 4         (2)木 田 哲 次 君………………………………………………… 10         (3)今 田 智 徳 君………………………………………………… 23        ───────────────────────────────────              平成14年12月八代市議会定例会会議録(第4号) ・平成14年12月4日(水曜日)            ───────────────────────── ・議事日程(第4号)                         平成14年12月4日(水曜日)午前10時開議  第 1 議第88号・平成14年度八代市一般会計補正予算・第8号(質疑)  第 2 議第89号・平成14年度八代市公共下水道事業特別会計補正予算・第2号(質疑)  第 3 議第90号・平成14年度八代市介護保険特別会計補正予算・第2号(質疑)  第 4 議第91号・専決処分の報告及びその承認について(質疑)  第 5 議第92号・市道路線の認定について(質疑)  第 6 議第93号・あらたに生じた土地の確認について(質疑)
     第 7 議第94号・町区域の変更について(質疑)  第 8 議第95号・公有水面埋立免許に対する意見を述べることについて(質疑)  第 9 議第96号・契約の締結について(質疑)  第10 議第99号・八代市職員の特殊勤務手当支給条例の一部改正について(質疑)  第11 議第100号・八代市個人情報保護条例の制定について(質疑)  第12 議第101号・地方自治法の一部改正に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について(質疑)  第13 議第102号・八代市国民健康保険税条例の一部改正について(質疑)  第14 議第103号・八代市下水道条例の一部改正について(質疑)  第15 議第104号・八代市手数料条例の一部改正について(質疑)  第16 議第105号・八代市奨学資金貸付に関する条例の一部改正について(質疑)  第17 議第106号・八代市立博物館未来森ミュージアムの設置及び管理に関する条例の一部改正について(質疑)  第18 議第107号・国民健康保険八代市立病院条例の一部改正について(質疑)  第19 議第108号・八代市水道事業給水条例の一部改正について(質疑)  第20 一般質問            ───────────────────────── ・会議に付した事件  1.日程第 1  1.日程第 2  1.日程第 3  1.日程第 4  1.日程第 5  1.日程第 6  1.日程第 7  1.日程第 8  1.日程第 9  1.日程第10  1.日程第11  1.日程第12  1.日程第13  1.日程第14  1.日程第15  1.日程第16  1.日程第17  1.日程第18  1.日程第19  1.日程第20 一般質問 (1)泉 正治君  (2)木田哲次君               (3)今田智徳君            ───────────────────────── ・出席議員及び欠席議員の氏名 (1)出席議員(28人)       2 番 上 野 茂 満 君       3 番 今 田 智 徳 君       5 番 栗 原 伸 安 君       6 番 田 中 靖 二 君       7 番 村 上 光 則 君       8 番 藤 井 次 男 君       9 番 寺 田 親 晴 君      10 番 福 田 富 雄 君      11 番 庄 野 末 藏 君      12 番 田 中   安 君      13 番 山 本 幸 廣 君      15 番 山 田 栄 一 君      17 番 沢 田 行 雄 君      18 番 中 村 和 美 君      19 番 矢 本 善 彦 君      20 番 梅 田 玲 子 君      21 番 渡 辺 俊 雄 君      22 番 木 田 哲 次 君      23 番 竹 田 誠 也 君      24 番 桶 本 真一郎 君      25 番 副 島 郁 朗 君      26 番 小 薗 純 一 君      27 番 片 山   篤 君      28 番 橋 本 徳 雄 君      29 番 前 田   慧 君      30 番 飛 石 順 子 君      31 番 泉   正 治 君      32 番 前 田 秀 康 君 (2)欠席議員(2人)       1 番 松 永 久 彦 君      16 番 谷 口 一 男 君            ───────────────────────── ・説明のために出席した者の職氏名   (1)長                   (3)教育委員会     市長       中 島 隆 利 君     委員       米 村 佳 子 君      行政管理部長  上 野 美 麿 君     委員       桑 原   奥 君       秘書課長   山 鹿 茂 之 君      教育長      藤 門 豊 明 君      企画財政部長  岡 本 哲 夫 君      教育部長    島 田 隆 之 君       財政課長   桑 原 紀 雄 君       教育総務課長 村 田   達 君      市民環境部長  西 村 壽美雄 君   (4)農業委員会      健康福祉部長福祉事務所長         会長       川 口 健次郎 君              橋 口 邦 憲 君   (5)選挙管理委員会      産業振興部長  坂 田 憲 治 君     委員長      上 田 義 光 君      建設部長    西 山 隆 司 君   (6)公平委員会   (2)収入役                   委員       松 川   勝 君     収入役      水 谷 謙一郎 君   (7)監査委員                            委員       一 村 光 啓 君            ───────────────────────── ・職務のために議場に出席した事務局職員の職氏名    事務局長     小 嶋 宣 雄 君     理事兼次長     松 山 俊 哉 君    副主幹兼議事調査係長             総務係長      永 原 博 英 君             土 谷   武 君    主任       杉 山   誠 君     主任        正 山 茂 文 君    主任       松 川 由 美 君     主事        豊 田 恵美子 君            ─────────────────────────                  (午前10時03分 開議) ○副議長(上野茂満君) これより本日の会議を開きます。           ───────────────────────── △日程第1〜20 ○副議長(上野茂満君) 日程第1から日程第19まで、すなわち議第88号から同第96号まで、及び同第99号から同第108号までの議案19件を一括議題とし、これより本19件に対する質疑、並びに日程第20・一般質問を行います。  それでは、通告に従い順次発言を許します。  泉正治君。(「頑張れ」と呼ぶ者あり)                    (泉正治君 登壇) ◆泉正治君 おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)愛市クラブの泉正治です。  質問通告を入れかえまして、まず2番目を、食肉センター休止後の支援金に係る経過を最初に行いたいと思います。そして1番を行います。  食肉センターの休止に伴って支払われた支援金の経過についてお尋ねいたします。  この支援金については、八代市食肉センターを閉鎖するに当たって、引き続き新鮮な食肉を市民へ安定的に供給していくために、業務の休止によって生じる経営圧迫の緩和と、事業を継続していくためにほかの地域の施設を利用しなければならなくなることにより生じる経費、新たな設備投資にかかる経費の一部に対する支援のほか、食肉センターで働いておられる方々で収入が途絶える方について、雇用保険制度給付金相当額等が予算計上され、平成12年6月の定例議会においていろいろと議論された上で可決されて、支払いがなされているところであります。  しかしながら、この行政行為について、地方自治法第138条の2、同法2条14項及び地方財政法第4条に違反し、長の裁量権の範囲を大きく逸脱した違法な財務行為であるとして、その支出負担行為並びに支出命令に関与した八代市長に対して、支払った支援金3億1209万5000円を賠償するよう求める訴訟が市民から起こされ、行政も訴訟参加して裁判が行われているのは御承知のとおりです。  現在裁判中のことでもあり、差しさわりのある部分については結構ですので、答弁できる範囲で、これまでの経過等についてお聞かせください。  次に、九州スリーデーマーチ2002について、その成果、今後の見通しと取り組みという課題で質問通告をいたしておりましたが、きのうの橋本議員の質問で大変明快に、橋本議員が求められる答弁以上のサービスがなされておりますので、全然違う観点から質問をいたしたいと思います。  執行部においては、議員が質問をした事項においてはよく耳をほじくって聞かれて、そしてその質問に対してきちんとした答えをなさるよう要望いたします。  九州スリーデーマーチ2002についてでありますが、この大会の内容及び今後の展望についてお聞かせいただきます。  歩く全国大会、九州スリーデーマーチ2002は、大会テーマを「祭りと温もりとの遭遇」として今回華やかに開催され、住民、団体、企業が一体となった取り組みがなされたと聞いております。その反響は大きく、八代市民はもちろんのこと八代郡、数多くのボランティアスタッフも大活躍され、総力を結集した大会となったようであります。やはり地域のイベントは地域に根差したものでなければ定着しないと、本議員も大変思慮するところであります。  そこで、お尋ねをいたします。  この大会を主催した主催者はどこどこなのか。
     また、ああいう盛大な大会になるには多額の資金が要ったと思いますが、その予算は。  また、スリーデーマーチにかかわった企業、団体がどの程度であり、どのような支援がなされたのかお尋ねいたします。  そして、ボランティア団体の参加状況、団体とその数。  2点目に、この九州スリーデーマーチ2002は、「祭りと温もりとの遭遇」をテーマとした大会運営がなされ、全国からお越しいただいた九州圏域の方々、また全国の方々にも、九州三大祭りの一つといわれる妙見祭についても、また八代地域の歴史、文化、さらには特産品についてもある程度の理解が得られたのではないかと思います。また、この九州スリーデーマーチの1週間後が妙見祭の本番でもあり、連続性のあるイベントと言えるのではないかと本議員は考えております。  また、次年度開催される場合、同じ主催者の八代広域行政と八代市とが連携を強化され、全国への発信の場としてさらに強力なPRを進めることが重要となってくるのではないかと思います。本年度の大会では全国のどの地域から参加いただいたのか。  また、来年度から日本スリーデーマーチリーグが結成されているようでありますが、それにより九州スリーデーマーチはどのような大会になることが想定されるのか、お尋ねいたします。  以上で壇上からの質問を終わり、再質問は質問席から行います。                (産業振興部長坂田憲治君 登壇) ◎産業振興部長(坂田憲治君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  泉議員お尋ねの、食肉センター休止後の支援金に係る経過についてお答えをいたします。  御承知のとおり、八代市は平成12年3月31日をもって市営の食肉センターを閉鎖いたしました。この閉鎖に伴いまして、市内の食肉センター利用業者10名に対し、他地域で食肉センターを利用して営業を継続していくために必要となる施設の整備や、畜場が遠距離になるためその諸経費等の一部の支援、また場内で働いておられた夫2名、内臓洗い2名について、雇用保険制度の例により給付金相当額を、所要の手続を踏まえ対象者全員に支援金を支出いたしました。  これに対し、平成13年7月16日、市民9名から、支援金の支出は違法であるとして、沖田前市長に対して支援金総額3億1209万5000円の損害賠償を求める訴えを、熊本地方裁判所に出されました。  市といたしましては、この訴えに対し、豊富な資料を提供し、適切かつ迅速な審理裁判を実現するため、行政参加申請書を裁判所に申請しましたところ、訴訟参加が認められましたので、現在訴訟代理人弁護士を立て裁判審理に対処しているところでございます。現在までに書面審理による9回の公判が開かれましたが、その間84項目の証拠書類を提出いたしております。  今後、証人尋問等の審理を経てその後に判決があるものと予想されますが、市といたしましては、裁判の推移を見守りながらできるだけ情報開示に努め、市民の不安や誤解を招かないよう努めてまいりたいと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆泉正治君 はい。裁判が始まったばかりということで、大変結果については我々論ずることはできませんが、八代市としても混乱をしないように、また我々も議決の参加をして承認をした立場として、結果は我々の期待する結果になるように、ひとつ精いっぱい努力をしていただきたいと思いますが。  1つだけ部長にお聞きしますが、裁判ということになれば、その費用といいますか、経費がそのほかに要ると思いますが、その支出といいますか、その割合といいますか、それはどのようになっておりますか。 ◎産業振興部長(坂田憲治君) はい。現在、弁護士費用といたしまして、沖田氏個人、市とも両方それぞれ210万ずつを支払っておるところでございます。 ◆泉正治君 間違いないですね、はい。  それでは、次、お願いします。                   (市長中島隆利君 登壇) ◎市長(中島隆利君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  九州スリーデーマーチ2002についてお答えをいたします。  昨日橋本議員にお答えと一部重複するかと思いますが、お許しをいただきたいと思います。(泉正治君「もう重複するとはよかですよ。原稿の棒読みはいいて、いいて。議長、原稿の棒読みはいいから、もう。だからああいう手違いが起きるわけだから」と呼ぶ)わかりました。  それでは、先ほど質問がありました主催者はどこであるかということでありますが、主催者は日本ウオーキング協会八代広域行政組合──これは御承知のとおり、八代市、坂本村、千丁町、鏡町、竜北町、宮原町、東陽村、泉村、1市4町3村であります。  次に、参加団体についてでありますが、参加団体につきましては、ただいま申し上げました八代1市4町3村と、さらに今回、日本、日本──失礼しました、日本スリーデーマーチ主催の東松山市、東京国際スリーデーマーチの武蔵野市も参加をいただきました。そして、さらに来年度から参加をされます日本さくらウオーキングリーグ、弘前市の津軽路ロマン国際スリーデーマーチ、これも開催をされますが、これらの五大会を来年度から開催しようということで、今回参加をいただきました。  そして、さらに参加団体数でありますが、今回の出場に対しましては、前回まで実施しておりましたよかとこフェスタに参加をされました地元の産業、あるいはJAの緑のシンフォニー展を共同開催をいたしました。それらの参加をいただきまして、特産品では、八代市14店舗、八代郡13店舗、宇土郡市から5店舗、主催者協賛で22店舗、JAやつしろとして37店舗、八代環境フェスタとして実行委員会1店舗、八代広域観光実行委1店舗、けん玉協会実行委員会1店舗、以上、出席をいただきました。  さらに、今回の行事には、開催日の11月15日に、全市内あるいは郡市の小・中学校約47校から、9005名のいっそでウオークという参加をいただきました。  そのほか、全国から参加をされました数を申し上げたいと思います。全国の参加は、都道府県を申し上げますと、北海道から25名、埼玉県44人、東京都23人、神奈川県36人、愛知県20人、兵庫県35人、岡山県26人、山口県28人、福岡県411人、佐賀県103人、長崎県98人、大分県420人、宮崎県45人、鹿児島県39人、そして熊本県3594人、以上、各地からの参加をいただきました。そして当日は、この3日間の参加人員でありますが、県内、八代市民含めまして約13万人の参加をいただいております。  さらに、今回の大会の開催には、先ほど実行委員会、あるいは主催者だけではなくて、ボランティア参加団体が支援をいただきました。各団体、八代市婦人会、あるいは団体・企業ボランティア、郡市交通指導員等の各団体の支援を受けております。  それから、予算関係でありますが、これについては担当所管から申し上げさせたいと思いますが、これには全国からのそれぞれの参加の参加費用、そしてさらには各企業・団体の賛助金をいただきながら今回の運営に当たらさせていただいております。  今後のこの日本ウオーキング協会の支援を受けまして来年度からスタートをいたしますスリーデーマーチ五大会を結成をいたしまして、全国にこの五大会を連携をいたしながら、この八代で実施をいたします九州スリーデーマーチをさらに強化発展をさせていきたいと、こういうふうに考えております。  以上です。 ◆泉正治君 市長が会長を務めておられる、実行委員長を務められたわけでありますが、大変大会は、大会自体は成功に終わったわけであります。  そこで、今おっしゃられたスリーデーマーチにかかわった企業、団体がどの程度であるか、どのような支援をされたのかというのを、部長さん、ひとつよろしく。 ◎企画財政部長(岡本哲夫君) 主催のほかに協力ということで、八代地域のいろんな団体が御支援をされておりますが、まず公的団体としては八代警察署、それから市内の各高等学校、それから九州旅客鉄道、医師会、それから婦人連絡協議会、老人会、体協、JA女性部それから老人会、地域づくりグループから八代維新青年隊、そういった方々の御協力をいただいております。 ◆泉正治君 だから、僕が言っているのはね、あなたたちは原稿を読めばいいというもんじゃなくて──わかる、ボランティアのあれを聞いているんじゃないんですよ。具体的に企業がどんな支援をしたかて聞いているんですよ。そんなね、あなたたちはね、課長や課長補佐が書いた原稿をね、ただ質問者の趣旨に沿わない答えをしとったらだめですよ。きちんとした答えをしてくださいよ。 ◎市長(中島隆利君) 参加団体の協力でありますが、これは御承知のとおり、広域市町村組合で今までよかとこフェスタという形で取り組みました。今回は九州スリーデーマーチということで初めてで取り組むということでありまして、事務局含めましてすべての企業、団体、組織について、この趣旨、そしてまた開催に向けての参加を呼びかけてまいりました。先ほど言われましたように多くの参加団体、それぞれ企業からもたくさんの参加をいただいております。  そういうことで、この事務局実行委員、あるいは参加団体の方々のお力添えで今回の大会が成功しておるということでございますので、お答えさせていただきたいと思います。 ◆泉正治君 だから、それを具体的にどういう支援をされたのか、どういう援助を受けたのかて聞いているんでしょう。(「明快に答えろよ」と呼ぶ者あり) ◎企画財政部長(岡本哲夫君) 支援の具体的内容としましては、地域活性化センターからの助成金、それから各商店街でのぼりを上げて歓迎をいただいております。また、各旅館においては、旅館の店頭等で湯茶の接待、そのようなさまざまな支援をいただいております。 ◆泉正治君 あのね、主催者でしょう、八代市も。だったらそれくらい把握しとかないと。僕はね、きのうのあなたたちの答えによってね、大変あなたたちはまじめじゃないということでこういう質問をしているんですよ。僕はわかってるんだから、反省会もしてるんだから。だから、どうして質問者の意図に答えられないようなそういう取り組みをするんですか。で、結果が盛会、成功だったから鼻高々と自慢話のようなあれをするんですか、答弁をするんですか。僕はわかっているんですよ、具体的な金額まで、具体的な企業名まで。だから、そういう質問をしなくていいような、きちんとした対応をせぬとだめでしょう。  あなたたちはそれで2年間、あなたたちはもう帰るんだけど、熊本にね、それで2年間八代市の面倒見たとあなたたちは思ってるの。答えてください、きちんと。具体的にどこから幾ら金が来たか答えてくださいよ。 ◎企画財政部長(岡本哲夫君) 具体的な金額については今把握しておりません。後ほど主催であります広域行政組合に照会しまして、御連絡させていただきたいと思います。 ◆泉正治君 そういう答えをしないとだめですよ。成功したから、自分たちが計画をして、自分たちが関与したて、そんな──広域はね、いつからこれを計画して、いつから予算立てて、予算は幾ら使ったんですか、じゃ。これくらいわかるでしょう。八代市が出した分で結構ですよ。 ◎企画財政部長(岡本哲夫君) はい。全体の事業費は2600万です。八代市は事業の応援ということで、延べ30名の職員を派遣しております。金額的な、予算的なものとしては支出はいたしておりません。 ◆泉正治君 はい、わかりました。  それではね、ボランティア団体の数も把握されてないでしょうから、それはいいとしまして、このスリーデーマーチに全国からおいでになって、多分スリーデーマーチということで、それに理解を示される、またそれを生きがいにしておられる方々が大変おられるわけですが、そういう人たちが八代に来られてかなりの宿泊、かなりの経費を使っておられると思います。それは即八代市の経済効果ということではないと思いますが、大体どれくらいの人が宿泊をされたか、それくらいは把握されておりますか。 ◎企画財政部長(岡本哲夫君) 経済効果としては、今主催の広域行政組合の方で積算されているところでありますが、宿泊といたしましては延べ約1200泊されたと伺っております。 ◆泉正治君 ありがとうございました。  このような大会を各種PRの場として、また地域づくりの運動の場として位置づけをし育成されることが必要と思いますが、市長いかがですかね、基本的な今後のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ◎市長(中島隆利君) お答えいたします。  今回初めての九州スリーデーマーチでありましたが、これは先ほども申し上げましたように、広域市町村圏の地域振興として、生き生き──失礼しました、よかとこフェスタということで、地域の物産の振興というのがこれまでの取り組みでありました。それをさらに全国のウオーキング協会の指定を受けながら、全国からこの観光あるいはウオーキング者を呼びながら地域振興につなげようということで取り組んだわけでありまして、今後さらに八代地域の、地域経済の活性化のため、そしてまたこのスリーデーマーチをさらに全国的に発信をしながら、八代地域の特産や八代地域の歴史、文化、そして観光振興につなげるために、この大会を盛り上げていきたいというふうに思っております。 ◆泉正治君 ありがとうございました。時間がありませんので、この辺で終わりたいと思いますが。  一般質問というのは、ただ単なるセレモニーの場で終わらないように、執行部の皆さんは質問者の意をきちんと酌んで、きちんとした答え、質問者に過剰サービスをしないように。大変それは質問の意味をね、聞き違えてると、あるいは聞いてないと、議会をばかにしているということにもつながりますので、今後そういうことがないようにひとつ部長さん方よろしく頼んでおきます。市長さんも何か大変長らく、原稿を棒読みなされた部分が大変ありますので、よろしくお願いします。  また、最後になりますが、八代の広域行政組合で、本年の5月の3日、4日、5日だったと思いますが、日本を代表するスリーデーマーチ東京国際スリーデーマーチを、組合議員19名と執行部で視察をいたしました。その主催市は武蔵野市であり、延べ3万5000人の人出でにぎわう大会でもあり、私個人は感激をし、議会としても執行部と協力体制をとりながら進めてきたところであります。  議会はチェック機関でありますが、それはそれとして、同じ目的のために執行部と一体となり、また地域の方々と協力し合いながらともに歩むことがこれからの地方行政の進め方ではないかと、九州スリーデーマーチ2002を終了し実感したところであります。  さらに、この九州スリーデーマーチが全国を代表するウオーキング大会となりますことを祈念しながら、質問を終わりたいと思います。  どうもありがとうございました。(「仲ようしていかぬばあかぬぞ」と呼ぶ者あり)           ───────────────────────── ○副議長(上野茂満君) 木田哲次君。                    (木田哲次君 登壇) ◆木田哲次君 おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  ちょっと風邪を引きましたので、お聞き苦しいかとは思いますが、御清聴のほどをよろしくお願いを申し上げます。  昭和28年に県が荒瀬ダムの水利権を取得いたしまして、昭和29年、荒瀬ダムの完成とともに発電事業が始まり、それから50年という歳月が流れました。水利権の使用期限が来年の3月で終わるということで、今さまざまな論議が起きております。  ダムの減価償却を57年というふうに県は定めておりまして、それが2011年、平成23年に減価償却が終わるわけでございますが、これを受けまして熊本県は8月、住民説明会を、水利権を更新するというのを前提に住民説明会を始めました。そして、坂本村議会にダム継続停止の意見書を提出し、それとともにダム継続停止の請願書も坂本村議会に出されたわけでございますが、9月の20日、坂本村議会は住民の方々のその意見書の、ダム継続停止の意見書を8対5で可決をいたしまして、その請願につきましては全会一致で可決をいたしたという経緯がございます。  それを受けまして、西岡坂本村長、坂本村議会松田議長、両名は10月17日県庁に知事を訪問されて、荒瀬ダムの継続停止ということを要望をなされたわけでございます。これはある意味では、坂本という行政の判断をはっきり明確に県に示されたわけでございますが、その流れの中で11月5日、自民党熊本県連の荒瀬ダム問題プロジェクトチームが坂本村にまいりまして、住民の方々そして行政を含めて意見の聴取をされております。  そこで、11月29日、荒瀬ダム完全撤去という県が方針を定めた、固めたという報道が突然なされました。私が通告を出した後のこの新聞報道でございます。この報道を受けて、八代市としてこの荒瀬ダムの問題に関してどのような御意見をお持ちなのか、今回の一連の流れの中で八代市としての御見解をお伺いいたしたいというふうに思います。  第2項めの問題は、また改めて登壇して質問したいと思います。  再質問は質問席で行います。                   (市長中島隆利君 登壇) ◎市長(中島隆利君) 木田議員御質問の、荒瀬ダムの今後のあり方に対する八代市の見解についてお答えをいたします。県もまだ結論を出していない段階ですので、市長個人の考え、所感ということでお答えさせていただきたいと思います。  県企業局は、来年3月水利権使用免許の期限が切れる荒瀬ダムの水利権更新のために、住民説明会を本年8月から坂本村で実施されております。その後、今お話がありましたように、坂本村議会では9月、荒瀬ダム継続停止を県と国に求める意見書を可決をし、県に対し荒瀬ダム撤去を申し入れておられます。  潮谷知事は、11月29日の記者会見で、水利権更新問題は年内に結論を出すことを明言し、荒瀬ダム撤去の方針を固め、12月県議会にも表明されるのではないかという報道をされております。しかし、ダム撤去には時間をかけ調査する必要があるとしており、一定期間の水利権更新を行い、その後に撤去する方向であると聞いております。実現をすれば、球磨川からダムが1つなくなり、しかもダムの完全撤去は全国初めてという画期的なことであります。  私は、球磨川流域及び八代海の環境悪化と汚染は既設ダムも影響していると考えており、これ以上球磨川流域にダムを要らないのではないかと訴えてきているところであります。本年8月には潮谷知事に対し、県民討論集会で環境をテーマに取り上げるよう、また球磨川流域協議会を早急に発足をさせ、既設ダム等の対策及び球磨川流域及び八代海の環境保全対策に取り組むよう強く求めてきたところであります。  本年5月実施いたしました市民ふれあいトークの論議でも、3つの既設ダムが球磨川流域や八代海の環境に大きく影響し、魚介類の減少、八代地域の地下水低下や塩害を来しているのではないか等の意見が数多く出されました。その中には、荒瀬ダム、瀬戸石ダムを撤去してほしいという意見もございました。私は、県の荒瀬ダム撤去の方針が打ち出されて、一日も早い完全撤去がなされ、球磨川と八代海の再生につなげてほしいと考えております。 ◆木田哲次君 球磨川と八代海の再生のために撤去を考えているというふうに市長は今おっしゃいました。それを具体的に県の方向に示される意向はおありなんでしょうか。 ◎市長(中島隆利君) 荒瀬ダムの撤去を県に求めるかということでありますが、これは今申し上げましたように、私、今個人の意見、今の、現時点の意見ということで申し上げて、一日も早い完全の撤去がなされれば、球磨川と八代海の再生につながるだろうというふうに思っておりますが、これを市として県にどういうふうに持っていくかは、これからの私たちの執行部の検討課題だというふうに思っています。  その方法として、今実施をしております川辺川ダムを含む球磨川流域及び八代海の環境問題についてというテーマにつきまして、5月段階に実施をいたしました市民ふれあいトーク、これをさらに12月14日に、タウンミーティングでこの関連に関する市民対話をいたします。今後この議論の中で、当然川辺川ダムだけではなく、球磨川、八代海の環境問題に絡めて、既設ダムの問題を市民の皆さん方から意見を求めたいというふうに思います。  そういう意見を、市民の意見を酌みながら、市として、荒瀬ダムについてどういうふうに市民が考えているのか、あるいはそれを受けて執行部はどう県に求めていくのか、今後議論の中で検討してまいりたいというふうに思います。 ◆木田哲次君 大体市長のお気持ちはわかるんですが、今回重要なものが1つあります。坂本村の行政判断です。市長は今個人の見解というふうに述べられましたけれども、これは坂本村の行政判断は、隣接市町村という観点だけでなくて、やはり将来の合併ということを考えてみた場合、対岸の火事的な存在ではないはずなんですね。  市長の御答弁の中には、まだまだ論議をやってないというふうにおっしゃいます。しかし、私は、果たして八代市当局としてそれがいい判断なのかということは──判断じゃない、いい対応なのかということはちょっと疑問に感じるところがあるんですよ。さっきも言いましたように、2年後坂本村も含めて合併ということは前提に今協議会の方で論じられているわけですから、当然八代市としては、よその市町村の問題ではないということを、やはり私は念頭に置いて考えるべきだと思うんです。  それともう1つは、市長の御答弁の中に、球磨川と八代の再生ということが出てきました。本来、ここで1つお尋ねをしたいことがあります。荒瀬ダムを撤去することによって、もし水利権の更新がなされずに荒瀬ダムが完全撤去という形になった場合を想定をしてですね、荒瀬ダムの存在というものが、八代市にとって水産振興の観点、そして環境の観点からどのような影響を持つかというシミュレーション、これがなされたかどうかということを1つお尋ねをしたいと思います。  まず、環境の観点から、荒瀬ダムの存在について、これがあった方がいいのか、ない方がいいのかも含めて御見解をお伺いしたいというふうに思います。自席からで結構です。 ○副議長(上野茂満君) 市長。(木田哲次君「いやいや、市民環境部長で結構です」と呼ぶ) ◎市民環境部長(西村壽美雄君) この問題につきましてはいろいろな見方、考え方というものがあろうかと思いますが、環境サイドの立場から、そしてごくごく一般論になろうと思いますけれども、川の持つ機能というものに着目して、お答えをさせていただきます。  川を流れる水には、侵食作用、それから運搬作用、それから堆積作用という物理的な作用がございます。侵食作用は岩石あるいは岩盤を削り取りますし、運搬作用はそれらを下流へ運ぶ、堆積作用は流れの強さに応じて、れきでありますとか、砂でありますとか、シルト、粘土を場所を変えて沈下させる作用でございます。  この3つの作用は独立して起こってはおりませんで、複合的にもたらされておりまして、大きな川の河口に広がる扇状地の形成、あるいはその川の独特な生物層の生い立ちに深いかかわりを持っておるわけですね。また、侵食作用のうち、川の底の方を削る作用のことを別名下刻作用と言っておりますが、この下刻作用によって削られたところにまたれき類の堆積が起こるということでございます。球磨川におきましても、八代平野に近いところで十数メートルに及ぶれき層が堆積をいたしております。このれき層とその先に広がる扇状地とが地下水の涵養源になっているということでございます。  このようなことを考えますと、治水あるいは利水というものを一応横に置いて申し上げさせていただくならば、川はよどむことなく流れている方が本来の機能を発揮できるということが言えるかと思います。したがいまして、既存ダムにつきましては、川本来の自然的な機能を保全しなきゃいけない、そういうシステムをつくり出す必要があると、そして下流域へ極力影響が少ないようにすることが重要だと思っております。  我々八代の水がめは人吉・球磨地方にありまして、球磨川を通してその恩恵を受けておりますので、おっしゃるように、市としましては上流域全体に対してやはり配慮する必要があるというふうに思っております。  以上でございます。 ◆木田哲次君 新聞報道によりますと、これは県議会の御答弁にもあっているみたいですけれども、荒瀬ダムの位置づけにやはり発電が第1目的にありますね。お伺いするところによりますと、治水機能はなく、そして工業用水、農業用水の部分も、荒瀬ダムにおいてはそう大した影響はないという御判断でございますけれども、今の市民環境部長の御答弁によりますと、やはり川はよどむことなく流れてくれた方が、八代の環境には非常に大きい作用を及ぼすというふうに私は判断をするわけですが、それでよろしいですか、部長。 ◎市民環境部長(西村壽美雄君) はい、先ほども申し上げましたように、治水というものが全く解決される問題であれば、川はよどんではいけないというふうに思っております。(「雨が降らぬで水がなかときはどやんすっとかい」と呼ぶ者あり) ◆木田哲次君 次、水産振興の観点から、荒瀬ダムの存在意義、存在価値も含めてですね、どういうお考えを市としてはお持ちなのかを、ちょっとお伺いしたいと思います。 ◎産業振興部長(坂田憲治君) はい、お答えいたします。  先ほど市民環境部長がお答えいたしましたように、治水、利水は別といたしまして、水産振興という立場でお答えをいたします。  御承知のように、球磨川は日本では珍しいシャクアユのとれる川ということで有名でございます。しかしながら、現在この球磨川には荒瀬、瀬戸石、市房と3つのダムがございます。そのことによりまして稚アユが遡上できないという状況になっておりまして、球磨川漁協では毎年八代市の球磨川堰で稚アユをすくい上げて、上流に放流をしているという状況でございます。  こういう状況から、ダムが内水面漁業に及ぼす影響について考えてみますと、ダム本体で流れを一時的にとめると、とめた水がたまった状態になるために流量の変化、水温の変化、あるいは富栄養化によるアオコの発生、赤潮の発生、下流河川の濁りが発生する場合がございます。また、ダム湖の底には、流入した土砂や浮遊物の堆積で硫化物の発生も見られ、夏場は異臭の発生がございます。このような水が、ダムの放水口や発電を経由して再び河川に流れ込んで、下流域で川底に生えるアユのえさとなります珪藻類の生育を妨げ、当然魚類の生息には好ましくない状況でございます。  また、海面漁業への影響につきましては、河口域の干潟は、河川から流入いたします有機物をえさとして多種多様の底生生物が生息しております。人間が社会活動で生じた汚濁物質などは、ここに生息する微生物が分解・浄化をいたしてもおります。さらに干潟は河川から運ばれてくる栄養分と水と土砂などによって形成されておりまして、藻場ができ、海の生物の産卵の場や稚魚、稚エビ、稚貝の育成の場にもなっております。  ダムにより土砂の流入が少なくなりますと、汚濁の因子であります浮泥が流入堆積し、その結果干潟の浄化能力の減少、アサリを初めとする海底生物の減少など、幼稚子魚の育成の場としての干潟の役割が失われていくのではないかと思われます。
     このようなことから総合的に考えますと、ダムにこれまで八代の漁業も少なからず影響を受けてきたということが言えるかと思います。 ◆木田哲次君 ありがとうございました。  ただいま私は、市長の見解と環境のサイドの見解、そして水産振興の観点、その3つの観点から、それぞれに考え方、お立場を聞いたわけでございますが、先ほども言いましたけれども、対岸の火事として受けとめているだけの問題じゃないような気がするんですね。  実際、この質問通告を出しましたときに、企画が来られました。企画が来られて、この点について何か行政として協議をされた経緯はあるかと私がお聞きをいたしましたら、何も協議をその段階でされてない。ということは、私が今聞いたのは、市長の見解と環境の見解と水産振興の観点の見解でございます。いわゆる統一した八代市の見解がこの点について何も出てないということなんですね。  将来八代市になるだろうと思われる荒瀬ダムの存在が、一連のこの流れを受けながらも協議の対象になってなかったことに、私はいささか残念でしようがありません。本来、この県営ダムに関して八代市も坂本と一緒になって物を考えるべきだというふうに気がするんですが、残念ながら八代市行政としては、この点についてはまだ協議の段階に入ってないということでございました。  ぜひ私は、協議を早く再開し、これが、この更新の問題とダムの存続の問題について詰めた論議をやっていただきたいと。坂本の行政判断に関してどのように八代市が考えるのかということはですね、少なからず県に対しても国に対しても大きな影響を与えるというような気がするんですね。その点については、やはり八代市の行政の質を問われることになるかもしれません。  今回の県の完全撤去するかもしれないという新聞報道がずっとなされていく中で、先ほど市長も言われましたように、県はまだ明確な指針は出しておりません。しかし、現実的には12月中には結論を出すという方向でいってるみたいでございます。知事の答弁にも、撤去が念頭にないとは言えない。あらゆる角度から精査をし、詰めの作業をしている。12月中に県民に明らかにすると。こういう状況の中では、やはり八代市がどういう立場をとるかということが、熊本県に対して微妙な影響を与えるというふうに思うんです。  じゃ、八代市が今回その協議をしなかった理由が大きく2つあるような気がしてなりません。1つは対岸の火事という発想、もう1つは、幾つかの新聞報道の中にあるように、非常に上の顔を見てしまうという、行政の体質がここにあらわれているような気がするんですね。  例えば、新聞報道によりますと、潮谷知事に、知事への直行便ということでお手紙を出された方に、県の企業局が、その回答が届いた内容に、熊本県全体で欠くことのできない貴重な電力源であり、環境対策を施し運営を継続していきたいと、回答はにべもなかったということでございます。県の企業局はそういうふうに去年から対応を進めてきている。  しかし、県の企業局の中にも、ダムの存続が必要か必要でないかということの論議が昨年からいろいろ行われているみたいですね。その撤去の費用も含めて国土交通省の方に打診をしてみると、護岸の補修も必要になり数十億円の費用が見込まれるため、県の、国土交通省の内々の打診に対し、球磨川の河川監理者である国土交通省は、護岸の洗掘はダム操業によるもの、原因者責任でやるべきだとにべもなかったという同じ表現をなされております。  熊本県も国土交通省の顔を見、そして八代市も熊本県の顔を見るということが如実にあらわれた結果じゃないかなという気がいたします。地方分権がいろいろささやかれる中で、まだまだこの体質がさめやらない、私は大きな意味がここに存在をするような気がしてなりません。  そこで、坂本村の自主財源比率は11%でございます。八代市は40%強であります。自主財源比率11%の坂本村が県に対して物を言うというこの行政判断をどう考えるのか。八代市はやはり上の顔を見るだけで済むような時代じゃなくなっているということを認識をしてですね、早く協議に移って、県と対等な観点で協議ができるような雰囲気をつくっていただきたい。市長、これが私は市長の本来市民から負託された責任だというふうに思います。市長の御答弁、やはり何となくまだはっきり物が言えないんだなという雰囲気が伝わってくるような御答弁でした。もうそんな時代じゃないと思いますがね。はっきり言える立場になれる地方自治体であってほしいというふうに思います。  次──いや、もうぜひやってください。もうそのことだけです。 ○副議長(上野茂満君) 木田哲次君。                    (木田哲次君 登壇) ◆木田哲次君 11月30日、熊日の夕刊に、深刻、中小企業の経営悪化、代位弁済が過去最高に、県の信用保証協会が前年比76%増の代位弁済がふえたという報道がなされております。非常に現在熊本県、これはもう日本全国でも同じだと思うんですが、中小企業の経営悪化が大きくクローズアップをされております。これは八代市にとっても同じものだというふうに思います。  9月議会で、八代市の経済の行方と称しまして一般質問をいたしました。現状の認識、そして打つべき対策をどうするのかということを質問をいたしましたけれども、御答弁の中には、行政当局が現在の問題に対処するにはもう限界があると、非常に答弁の内容に関しては期待ができるものではありませんでした。  ところが、先月経済企業委員会で発表された八代市内の倒産、そして中小企業の現状についての御説明の中には、非常にことしになってからの倒産件数の増加、そして大きな負債総額、その現実を目の当たりにするにつけ、私は地方自治体の根幹が大きく揺れている現実を思わずにはいられませんでした。  そういう意味で、八代市の今置かれている地場産業の現状に対する認識とそして対策について、今とるべき対策と、そして長期的なビジョンに対する対策と、その2点についてどのように考えておられるのか御見解をお伺いしたいと思います。                (産業振興部長坂田憲治君 登壇) ◎産業振興部長(坂田憲治君) 木田議員御質問の、地場産業の現状と行政としての対策についてでございますが、申されましたように、国内の不況は底入れしたと言われ、県内企業の生産活動は、主力産業の半導体関連などを中心に持ち直しつつあり、2カ月ぶりに生産指数も上昇いたしております。  しかしながら、八代地域におきましては、負債金額1000万以上のことしの企業倒産件数は、10月末現在で9件、負債金額合計45億1000万円でありまして、昨年よりも件数、負債金額ともに多くなっており、本市における中小企業の現状は依然として厳しい状況が続いているものと認識をいたしております。  その要因は、単に企業努力だけでは解決できない複雑で深刻な幾つもの要因があると考えられます。また、その大きな要因を一言で言いますと、先行きの見えない経済低迷が依然として続いていることかと存じますが、中小企業にとりましては、商品の低価格化傾向で従来の適正価格が維持できず、収益が伸びない環境になっていること、金融機関の対応が極めて厳しく、運転資金や開発資金の調達が難しくなっていることなどが挙げられるかと思います。  このような状況の中で、本市におきましては、現在限られた財源の中で、融資制度の充実や雇用助成金等で対応しているところでございますが、生き残りをかけた中小企業の資金調達にできる限りの支援を行い、経営環境の改善に協力したいという考えはございますものの、行政としては民間企業への直接的な資金対応や経営への参入、関与はできず、その意味では抜本的な救済が困難であり、ジレンマがあるといいますか、行政の支援策といたしましては極めて苦慮いたしておるところでございます。  今後は、この目まぐるしく変化する経済環境に即応するため、行政の支援策も、経済状況を的確に把握し、先行的な対応策を準備する必要があると考えております。そのようなことから、早急に企業振興促進条例の抜本的な見直しを行うとともに、平成15年度におきましては、新たな雇用の場の創出と産学連携による企業の知的集積促進を主眼に、積極的な企業支援を行ってまいりたいと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆木田哲次君 今部長の御答弁の中に、八代市の商政観光が行っている融資制度を含めた商工業政策のひとつの手詰まり感というものを吐露されたわけでございますが、現実に八代市の中小企業融資制度が幾つかございます。11億円の預託金をもとにさまざまな融資制度が整われてはおりますけれども、それだけで果たして商工業政策ができるのかというのが、この時代に、この時代にまた合っているのかということも含めてですね、考えなくてはいけない時期に来ているような気がするんですよ。  そこで、今部長が御答弁になった融資制度だけでなくて、また新たな取り組み姿勢の中に産官学の技術力アップの話をされましたけれども、これを具体的に進めるお考えは今おありになるのか、その御見解をちょっとお伺いしたいんですが。 ◎産業振興部長(坂田憲治君) はい。まず、融資制度についてお答えをいたします。  国の金融自由化の流れを受けて、金融機関も財務内容の健全化を求められ、中小企業向けの融資縮小策をとり、貸し渋りや貸しはがしが起きているようでございます。そのため貸し渋り、貸しはがしが発生したとの情報を得た段階で、金融機関全支店を訪問し、中小企業への円滑な融資を要請いたしたところでございます。このような経済情勢下で、リスク管理上、信用保証協会保証つきの優良案件である県や八代市の公的資金による融資への乗りかえを金融機関では推進されているところでございます。市といたしましては、今後とも貸し渋りや貸しはがしがないように、八代市融資制度を活用した中小企業への円滑な融資を金融機関に再度要請したいと考えております。  また、おっしゃいました預託金制度の見直しや時代に即応した新たな商業施策につきましては、現在八代商工会議所等とも協力し、ペイオフ対策や創業対策等も含め研究を行っておるところでございますが、本市に適合する名案が見つからないというのが現状でございます。引き続き国・県・他自治体などの先進事例の収集に努めますとともに、商業者、企業者の意向もお聞きしながら今後取りまとめてまいりたいと考えております。  あと、新規の産官学の支援策をもとにした今後の政策というか事業展開でございますが、先日内陸工業団地の可能性調査もいたしましたし、今後積極的に推進してまいりたいと、地場企業の技術向上を図りながらですね。それと、新年度で予算を要求いたしたいと思いますが、その産官の──産学の支援策といたしまして、どうしても産業界にとりましては大学や高専あたりは敷居が高いということもありますし、また逆に学校でどういう商品化できる技術があるのかというのも実際わからないという状況でございますので、その間に立つコーディネーターといいますか、そういう人の配置も考えて取り組んでまいりたいというふうに思っております。 ◆木田哲次君 実は、県の信用保証協会の代位弁済の問題なんですが、こういう融資制度の中で、保証料率の中の50%、半分ぐらいを市が補てんしてやりながら、こういう融資制度がある、だから借りやすくなりますよということになっても、非常に厳しい経営環境の中では、保証協会の代位弁済、これは代位弁済というのは信用保証協会が銀行に関してお金を立てかえてやるわけですね。その後保証協会がやるべきことは何かといったら、担保になっている、設定されたものの所有権の移転を図った後の競売なんですよ。  やはり貸しはがしとかなんとかという言葉が今ささやかれてますけれども、非常に中小企業は融資制度を受けて金を借りてもまたこういう状況になっていくというですね、もう本当厳しい厳しい状況になっている現実を行政として受けとめていらっしゃるのならば、単なる融資制度だけでないやはり商工政策が必要なんだということを、15年度は指針を出してください。  その1つに、産官学の技術力アップのためのセミナーとか研修とか、そういうことを商工会議所と一緒になってやってください。何も、先ほどの部長の御答弁の中に、非常に学校、学問の府というところは敷居が高いというふうにおっしゃいましたけれども、非常にそういう部分については昔と違っています。そういう意味では、もう少し高専の活用なんかも大きく図りながら、新しい産業の担い手を育成していくということも考えなくてはいけません。商工政策の転換を見直す時期だと思っています。  これ、八代市政の概要を毎年私たちはいただきます。必ず私はこの融資制度、いわゆる商工政策のところを見ていくんですが、毎年同じことが書いてあります。これは前回も言いました。商工政策が変わってない証拠なんですね。これは1つとして必要です、融資も必要なんですが、こういった商工会議所とタイアップしてするやり方、いろいろできるはずです。商工会議所、金は持ちません。行政、金持っとります。しかし、動く力を商工会議所は持っております。もっと活用してください。  15年度の指針の中に必ずこれを入れながらやってください。そうしますと、何か一点突破、明るいものが見えてくるかもしれません。非常に私はそういう意味では、従来の商工政策だけでは済まない時代になっているということを気づいて、新たなる15年度からの展開を強く希望をいたします。市長にもどうかその点を留意しながら、来年度予算の取り組みについて考えていただきたいというふうに、これはお願いでございます。  そこで、行政の持つ本来の役割の中には、その商工政策の中で融資制度だけでなく、本来私はインフラの整備というのが重要なポイントになってくるというふうに思うんです。そういう意味では、八代市の置かれた状況の中では、やっぱりインターの活用と八代港の活用ということが大きく2つのポイントとして出てくるわけですが、以前からささやかれながらもなかなかうまい展開ができてきませんでした。これが、前回も言いましたが、時代に乗りおくれたという感が否めない状況が出てきたわけですね。  そういう中で、内陸型工業団地の構想を、9月の議会の一般質問の中で市長がその構想を若干お示しになりました。聞くところによりますと、コンサルティングに委託した調査が11月末までに来ているというふうに聞いておりますが、その内陸型工業団地の調査報告について、どういう報告がなされたのかをお聞きしたいというふうに思います。 ◎産業振興部長(坂田憲治君) はい、お答えいたします。  詳しいことにつきましては担当の方でまたお読みいただけたらと思いますが、本年度行いました内陸工業団地適地調査の概要についてお答えいたします。  つい先日に報告書が提出されたところでございまして、その主な内容は、まず適地についてでありますが、候補地2カ所を開発整備した価格、いわゆる事業費及び想定される分譲価格、交通アクセス、農政上の調整等を総合的に比較し、適地が提示されております。  また、事業化の可能性につきましては、我が国の経済情勢の影響、安い労働力確保のための製造業の海外移転等で、用地分譲が進んでない工業団地が九州内でも数多く見られますが、八代は高速道路、新幹線、あるいは県内最大の貿易港であります八代港など交通インフラに恵まれているにもかかわらず、企業誘致としての受け皿であります工業用地がないという状況であることから、雇用確保、地場産業育成強化のためにも、内陸工業団地の確保は早急な懸案事項であるとの報告がなされております。その整備につきましては、可能な限り合理的な手法及び事業費で進めるよう提案がなされているところでございます。 ◆木田哲次君 その、八代市にとっては工業団地の必要性についてはどういう──ちょっと私もわかりにくかったところがあったんですが、やっぱり工業団地があった方がいいという御見解なんですかね、はい。  じゃ、市長、もし工業団地が必要となるならば、今後の進め方について御見解をお伺いします。 ◎市長(中島隆利君) 内陸工業団地の今後の進め方についてでございますが、お答えいたします。  報告にもあるとおり、現在本市においてはまとまった企業誘致のための工場適地がございません。地場企業の拡張や移転、さらには外部からの新規進出企業に対応できる受け皿を持ち合わせていない状態であります。県内各地の既存工業団地におきまして、未分譲地が多数存在することも承知しておりますが、企業誘致及び企業の活性化を鋭意進め、八代市経済の浮揚を図るためにも、内陸工業団地はどうしても確保する必要があると考えております。しかしながら、工業団地整備自体は半年で──失礼しました、単年でなし得る事業ではありません。開発整備事業のリスクを最小限にとどめる方法を検討し、企業誘致活動と並行しながら工業団地の整備を進めてまいりたいと考えております。  先ほど木田議員が申されましたように、八代の商工業、この抜本的な改革が必要だというふうに考えております。特に、八代の工業は御存じのとおり素材型産業でありまして、今後さらに技術高度化あるいは人材育成を含めて行う必要がありますし、その対策として、先ほど来答弁をいたしております産学支援行動、これについてもコーディネーター等を配置して、産業と大学、これをつなげるような強力な支援態勢をとってまいりたいと。  それと同時に八代の、県南の都市でありますし、当然、今後先端技術の企業誘致も当然誘致をしてなければなりませんし、そういう誘致を行うための受け皿として、この内陸工業団地の造成に諮問をいたしまして11月答申を受けました。そこで、2候補を挙げまして選定を今いたしておるところでありまして、今年度中にはその場所の選定をいたしまして、来年度からはこの内陸工業団地の造成とあわせて企業誘致を並行に取り組んでいくということで、今考えておるところであります。 ◆木田哲次君 企業誘致とあわせて同時並行で内陸型工業団地の造成に向けて頑張ってみたいという市長の御答弁、非常に私は、はっきり言って10年おくれた感はあるんですよね、そういう意味では。しかし、企業を呼ぶにしたって、受け皿がないとやはり呼べないというんであれば、当然来年度の予算にはある程度の調査費なりがついてやっぱりいかなければならないというふうに思います。  一歩一歩確実なものにしていく政策、理念だけでは済まない時代になっているというふうにするなら、当然15年度予算にこの内陸型工業団地の調査費がつき、そして具体的なものが明確になってくることを私は期待申し上げたいというふうに思います。それをやってこそ、産官学のする意味もまた大きくクローズアップされてくるというふうに思うんです。  そこで、今インターを活用した工業団地の、内陸型工業団地のお話をしましたけれども、やっぱり八代港というものの重要な位置づけの中に、だんだんだんだん八代港の位置づけが低くなっている。昨日の竹田議員の一般質問の中にもありましたように、知らぬ間に何となく八代の疎外感というものを感じるような出来事が幾つか起きてくる。このまま、八代港はこのままでいいのかということはもう随分以前から言われてきました。  そこで、八代港の活性化を含めて、八代経済に果たす八代港、そして八代港の持つ臨海型工業地帯の中でどういう活用を図っていくかということで、商工会議所、経済同友会、そして青年会議所、経済3団体がエコポート構想ということを今研修をいろいろなされております。お話、お聞きかと思うんですが、ことし特区のお話がありましたけれども、八代は環境特区という部分からその範疇に入っておりますが、なかなか具体的な話と時期がずれてまして、具体的な話にはまだなっていないようでございますけれども、この八代港を活用したエコポート構想に関する市長の見解をお伺いしたいというふうに思います。                   (市長中島隆利君 登壇) ◎市長(中島隆利君) 八代エコポート構想についてお答えをいたします。  9月から商工会議所を窓口といたしまして、商工会議所工業部会ほか農協、漁協も含めまして、経済団体の方々との間でのエコポート構想についての協議がなされております。市行政も参画をいたしております。  この八代エコポート構想は、八代港地区を中心として、環境産業、いわゆるリサイクル産業施設の集積を図ることにより、関連する製造業をも地域内に集積させていくというスタイルの産業誘致政策であります。地域産業の活性化に即効性のあるものとして認識しております。  既に九州響灘で成功している経済産業省所管のエコタウン構想や、本年度スタートした国土交通省所管の港湾を利用したリサイクルポート構想をベースにしたもので、新たな時代の有力な産業活動であると確信しております。これまでの物をつくる産業を動脈産業というならば、生産や消費によって排出されたものを処理し、新たな製品として再生させる産業を静脈産業として位置づけることができます。  旧来、これらを別々に取り扱われているわけですが、21世紀における環境型社会では一連のものとして、生産から処理、そして再生までを1つの産業でつなぐ必要がございます。一般家庭や製造業だけでなく、農業用ビニールハウスのビニールや漁業用の廃船や漁網など、さまざまな廃棄物が排出される現在、民間のニーズは多大であり、社会システム工場も確実に構築しなければなりません。  このようなことも踏まえ、市町村合併を前にして、先ほど述べました内陸工業団地の整備とともに、物流拠点である八代港と背後地を最大限活用し、環境に配慮した八代型の環境産業集積地としてエコポート構想を策定し、他市におくれることがないよう具体的な受け皿づくりを早急に進めてまいりたいと考えております。  先ほど木田議員も御指摘がありましたように、八代港を生かした産業振興、特にこのエコポート構想というのは、今後港湾、海運を通じた外国との貿易拡大に大きくつながる課題だというふうに考えております。交通の要衝となるこの八代、九州の中央部でありますし、韓国とも300キロ、大連とも1000キロ、そしてさらには中国とも800キロという非常に近距離にあるアジアに向けた玄関口でありますし、今後エコポートの環境産業という課題は外国との貿易としても重要な課題であると、こういうふうに思いますので、今後さらに経済界そしてまた農業者含めた連携の中でこの推進を図っていきたい、こういうふうに思っております。 ◆木田哲次君 ぜひ、まだどういう形になってあらわれるのか、インターと八代港の活用の仕方が声高に随分以前から叫ばれてきながらも、具体的な形に一つもなってこなかった。これはバブルの最盛時からずっと言われ続けてきたことなんですね。そういう中で、9月議会でも申し上げましたが、時代の変遷とともに地方都市の停滞ぶりがかなりクローズアップをされてまいりました。  9月議会、日本経済流通新聞の中に、凋落という極めて不名誉な烙印を八代市が押されているこの現状を見ていく中で、一歩確実な施策がやっぱり必要になってくる。十何年前からも叫ばれながら一つも具体的な形になっていかない。やはりこれは行政の持つインフラ整備という部分から、行政が担う役割を明確にやっぱり前向きにしていかなかった結果がこういうふうな形につながっているんだというふうに思うんですね。ぜひ私は、理念だけでなくて、具体的な施策に踏み込む勇気が必要だと思います。  これは八代市民みんな、いろいろ枝葉末節については意見が違うところはあるかもしれませんけれども、大きな観点でいった場合は、これに反論する人は私はいないというふうに思うんです。やはり行政の持つ役割をもう一回明確にして、具体的な施策につなげられるように努力をしていただきたい。  新しい商工政策も私は期待をいたします。融資制度が十年一日のごとく変わらないような形でしか商工政策がない。そして八代港、インター周辺の大きな八代の産業に果たす役割を考えるなら、何らかの形をしてほしいと言いながらも、十数年の歳月が流れてきてしまった。やはりそこを大きく踏まえるならば、合併を前にした八代市が本来とるべき姿は、八代の大きな指導力だというふうに思うんです。指導力を持つには周辺市町村から信頼される市になっとらぬと、私はこの合併もうまくいかないような気がいたします。  そういう意味で、中島市長に負託された市民の期待は、ある意味では確実な一歩を踏めるかどうかということが大事な、肝要なことだというふうに私は思うんです。口にすれば簡単ですが、具体的な施策になると非常に難しい。だから協議をしてほしいと。論議をしてほしい。行政内の真剣な論議が、はっきり言って伝わってきません。真剣な論議を期待して、私の一般質問を終わります。  お世話になりました。           ───────────────────────── ○副議長(上野茂満君) 以上で午前中の議事を終わり、午後1時まで休憩いたします。                  (午前11時28分 休憩)                  (午後1時03分 開議) ○副議長(上野茂満君) 休憩前に引き続き会議を開きます。           ───────────────────────── ○副議長(上野茂満君) 午前中の泉議員に対する企画財政部長の答弁に誤りがあり、訂正したいとの申し出がありましたので、これを許します。  企画財政部長。                (企画財政部長岡本哲夫君 登壇) ◎企画財政部長(岡本哲夫君) 午前中、泉議員の質問で、スリーデーマーチの事業費に対して負担があるかというお尋ねがありました。私、直接な意味での負担はないと答弁いたしましたが、間接的には広域行政事務組合全体の予算に対して負担金として支出をしております。  以上、修正をお願いいたします。           ───────────────────────── △日程第1〜20(続き) ○副議長(上野茂満君) 日程第1から日程第20までの議事を継続いたします。  今田智徳君。(「頑張れ」と呼ぶ者あり)                    (今田智徳君 登壇) ◆今田智徳君 きょうは午後は私1人でございます。どうぞひとつ、腰を落ち着けてゆっくり聞いていただきますよう。会派・黎明の今田でございます。9月議会に引き続き質問をさせていただきます。通告に従いましてお尋ねをしますが、誠実にお答えをいただきます。  近年、生活環境についての問題が大きくクローズアップされております。それは、人間が生きていく上にためになる、最も重要な水に関することが中心になっているようです。ことしの夏は、南アフリカのヨハネスブルクで環境開発サミットが開かれております。いろんな論議がされたと聞きました。途上国での急激な人口の増加、産業発展に伴う水質の汚濁などが原因であるとも言われ、水に恵まれた我が国としてはあんまり直接的な関心はありませんけれども、無関心ではいられないと、そういう時代かと思います。  文献によりますと、世界の水の量約14億キロトン、そのほとんどが海水で、淡水は2.5%しかありません。南極、北極等の氷以外の人が利用できる水は14万キロトン。さて、どうすれば今後人間社会が安全な飲料水を確保して、地球レベルでの人類の繁栄に寄与していけるか、私どもも一市民として真摯に考えていかねばならないと思います。水資源の管理の不備、汚濁防止設備の未設置と、原因はさまざまでありますが、国も県も市も力を結集して取り組み、産業廃棄物の不法投棄、また地下水の化学薬品等の汚染対策、生活雑排水の浄化に心する必要があると思います。  そこで、第1番目の、合併浄化槽の設置について市の考え方をお伺いいたします。  有明海及び八代海を再生するための特別措置法、先月の11月12日に衆議院の農林水産委員会で可決をされました。また、今国会で11月29日に成立しております。時を同じくして、八代市の市民環境部長のマスコミに発表された記事、これが私の目にとまりました。私どもの主張に沿った内容で、球磨川から南の地域住民に対する朗報であると期待をした次第です。八代海に対する環境負荷の軽減、50年以上もかかる下水道の施行が完全に実施されるまで、私どもはとても待っておられません。市が合併浄化槽設置者となり面的に整備を進める、財政的な負担も、市の負担も軽い、以上の計画について、本定例議会で詳細についての説明をお願いいたします。  第2の問題、市長の政治姿勢について。  通告の1と2に、調査の結果とその進捗状況について説明をしてください。  3については、9月の議会でお尋ねをいたしました件を再度確認させていただきます。  以上で壇上の質問を終わります。再質問については質問席からいたします。どうぞよろしくお願いいたします。                (市民環境部長西村壽美雄君 登壇) ◎市民環境部長(西村壽美雄君) 今田議員御質問の第1、合併浄化槽の設置に係る環境整備事業についてお答えいたします。  本市におきましては、人口集中地域では公共下水道による集合処理方式、それ以外の地域では合併処理浄化槽による個別処理方式を基本としまして、生活排水処理の整備を推進しているところでございます。しかし、議員御指摘のように、公共下水道につきましては普及率の急速な進展が望めない状況にあります。公共水域に対する汚濁負荷をさらに削減していくためには、公共下水道とともに合併処理浄化槽の普及が重要であると考えているところでございます。  今般、有明海及び八代海を再生するための特別措置法の施行を受けまして、市としましては生活排水処理率を向上させることが重要課題であると認識いたしております。そこで、公共下水道による整備が優位な地域を除き、合併処理浄化槽の面的整備を図る手法としまして、特定地域生活排水処理事業の導入を早急に検討する必要があると考えております。  まず、この事業の概要を申し上げますと、現在行っております個人設置型の補助事業と大きく異なる点は、市町村を事業の実施主体に義務づけているところでございます。そのため、設置から維持管理まで市が一括して行うことにより、浄化槽法に基づく保守点検、清掃などが確実に実施され、個人設置型と比較した場合、浄化槽本来の機能を長期間安定して維持することができると言われております。  次に、事業費負担の側面から申し上げますと、現行の市の補助制度では10人槽までをその対象としておりまして、事業実施に対する国、県、市の補助率はそれぞれ13%、そして、設置者である市民の負担率は約60%でございます。  これに対しまして、特定地域生活排水処理事業の場合の財源内訳は、国庫補助金約33%、下水道事業債50.5%、市民の負担10%、そして本年度から県がこの事業に対しまして基準事業費の6.5%を助成しておりますので、それぞれの負担割合を換算しますと、国が約56%、県が6.5%、市が27.5%、市民が10%となります。つまり、特定地域生活排水処理事業を導入した場合の市民の負担が、個人設置の場合の約60%から10%へと大きく軽減される一方、市の負担が13%から27.5%へと増加することになります。なお、ただいま申し上げました負担率には、建設に必要な事務費や下水道事業債の金利等は含まれておりません。  次に、事業の実施方式を申し上げますと、市が直接事業を行う直営方式と、民間事業者に行わせるPFI方式とに区分できます。直営方式は、下水道事業や水道事業と同じように、計画、建設、維持管理、負担金、使用料徴収など、すべての部門を市が行うものであります。一方、PFI方式では、事業計画策定や市民への設置要請、合併処理浄化槽設置の決定、負担金、使用料等の決定などの事務は市が行い、その他はPFI事業者が行うものであり、市の人的負担は大きく軽減されるものと考えられます。このPFI方式を導入した特定地域生活排水処理事業につきましては、本年4月、環境省が新たに制度化したものでございます。
     今のところPFI方式を導入した事例は聞いておりませんが、この制度の内容を大まかに検討したところでは、イニシアルコストの軽減はさほどないようでございますが、PFI事業者は、維持管理コストの削減を図ればメリットが発生しますので、設置基数をふやす努力をすることとなります。その結果として合併処理浄化槽の普及促進に寄与すると考えられるところでございます。  この特定地域生活排水処理事業の導入につきましては、一昨日の小薗議員の御質問に対し市長からもお答えいたしましたように、有明海・八代海再生特別措置法の施行に伴い、熊本県が策定した再生計画の中で、市として重点的な取り組みが求められることになると思います。したがいまして、生活排水処理施設の整備促進の観点から事前に調査検討しておく必要がございますので、これも一昨日前田秀康議員にお答えいたしたとおりでございますが、平成15年度におきまして、特定地域生活排水処理事業の導入に関する可能性調査を実施したいと考えているところでございます。  以上、お答えとさせていただきます。 ◆今田智徳君 昨日、建設部長それから市民環境部長お2人に、今度の発表されました、新聞に出ました記事の内容についての下水道事業の市民負担、市の負担、これと合併浄化槽で施行した場合の負担率の違い、これについてもう少し明確に、大体どのくらい違うのか答弁をしていただきたいと、そういうふうな申し出をしました。市民環境部長の方でそれが答弁できますね。きのうお伺いしました分です。全体的なパーセンテージは今お答えの中に入っております。入っておりますけれども、下水道事業で、市の南部、いわゆる川南地域を施行した場合の総資金量と、それから合併浄化槽で施行した場合の違いと、その辺の差について、もう少し一般的にわかりやすいような説明をちょっとお願いいたします。 ◎市民環境部長(西村壽美雄君) それでは私の方から、南部地域、球磨川以南の地域のすべてを特定地域生活排水処理事業で対応した場合の事業費についてお答えをさせていただきます。  先ほどお答えいたしました可能性調査といいますのは、本年度見直しを進めております生活排水処理基本計画に基づきまして、合併処理浄化槽を整備することが適当と判断される区域になろうかと存じますが、球磨川以南の下水道計画区域につきましても、担当課と協議して必要な検討を加えたいというふうに考えております。  そこで、お尋ねの、球磨川以南の地域におけるこの事業費の所要経費でございますが、下水道事業債の金利設定及び事業期間によって変動はいたしますものの、設置基数を8900基と仮定し、現在単価による、いわば超概算でございますが、145億円から180億円程度になるようでございます。  以上でございます。 ◆今田智徳君 はい、ありがとうございます。現在、下水道の計画区域に入っておりますのは、下水道の──7月の市報を見ますと、金剛の一部、植柳、高田、日奈久、これだけが下水道の計画区域に入っていると。ところが、今度の合併浄化槽の川南地区の全──今答弁がありました施行の総数、これは二見まで全部入った総数ですか。それとも計画区域内だけの総数ですか。 ◎市民環境部長(西村壽美雄君) ただいまの試算は、公共下水道計画区域にもかぶっておりますし、二見も含まれております。 ◆今田智徳君 ということは、川南全部が網羅されて8900基、そういうような受け取り方でいいわけですね。はい、ありがとうございました。  それと、そのほかにも二、三点ちょっとお尋ねしたいことがあるんですが、下水道が整備されました後、きのうほかの議員の質問に答弁しておられました、合併浄化槽の排水も、オーバーフローした排水も、下水道が完成すれば全部それにつなぐんだと、そういうような話があったようですが、それについて、ちょっと簡単に御返答いただけますか。 ◎市民環境部長(西村壽美雄君) ただいまの件は、たしか海洋投入禁止に伴って浄化槽の汚泥が処理できないということで、陸上で処理して、その処理水を下水道の水処理センターにとっていただくというくだりだったかと思いますが。 ◆今田智徳君 きのうの下水道の質問をされた議員にですね、そういうふうにお答えをされた。私、耳できちっと聞いておりましたので、それは間違いないと思いますけれども。それは、合併浄化槽で処理をしたオーバーフローの排水が全部側溝に流れ込むというのが一般的なやり方ですよね。それが下水道が完成したならば全部下水道につなぎますよと、そういうような答弁だったと思いますが、それは違いますかね。 ◎建設部長(西山隆司君) 昨日の橋本議員さんの御質問、きのうは下水道に関しては橋本議員さんの御質問だけだったと思うんですけども、料金の引き上げについての御質問でございました。内容についてはその点はきのうはなかったと思いますけれども。 ◆今田智徳君 それでは、私の勘違いだったということにして、それについては一応質問は終わります。  それから、今下水道の問題が出ましたので、後で私、これは市長さんにお尋ねしたいと思っておりましたが、ここで取り上げてもよかったら、ここでお話を聞きたいと思いますが。  これは、市報としてことしの7月1日に配られたやつしろでございます──市報のやつしろでございます。これに、ページをめくってみますと、2ページ、2ページ──3ページですね、3ページ目にですね、下水道使用料、この料金の明細が載ってるわけです。これには8トンまで785円、そして8トンから30トンまでは145円と、30トンからは、30トンを超える部分に対して155円と、そういうふうに7月1日に出された市報にぴしっと書いてありますね。  ところが、先日私も全然知らぬ間に、議会には相談なくて、下水道審議会ですか、こっちの方に諮問をされて、諮問の結果が新聞にぽんと出ましたですね。大きくこれは載っておりました。数字としては総額で5.24%引き上げと。そして、中身については、今申し上げました金額の8トンまで785円が826円と、それから8トンを超えて30トンまでは145円が153円、30トンを超えるものは155円から163円、そういうような新聞記事がぽんと表に出てきたわけですが、これはまだ全然議会には相談なしに、今度のこの12月議会に値上げ案として出てきてる。予算面のその審議が出てきてる。そういうふうに私思うわけですが、なぜそれが議会には全然諮られずに、ぽんと審議会に諮問をして、それがきちっとした数字で細かく細分化されて料金表が新聞に出たわけですが、これは私たちに言わせると議会無視も甚だしいと。全然──議会にこういった諮問をしますよと、担当の常任委員会に話をして、その後に諮問をされると、そういう形の方が正常じゃないかと思いますが、これは責任者の市長の方に御答弁をお願いしたいと思います。 ◎市長(中島隆利君) お答えいたします。  下水道料金の引き上げに対する審議会の答申の状況について議会に説明がなされていないと、議会軽視ではないかという御指摘でございますが、御承知のとおり、これら審議会の構成に対しましては、前期の市長時代に、審議会から議会の方としては議員は除外をすると、外れると。しかし、審議会の答申あるいは──等については議会にも十分説明をすると、こういうことでの確認がなされているということをお聞きいたしております。  それから、今回の下水道料金の引き上げにつきましては3年ごとの見直しと、こういう過程の中で実施されたわけでありまして、下水道事業の財政あるいは料金の関係等につきましては、下水道の状況を審議する建設環境常任委員会の中で十分財政事情等については説明をし、取り組んできたということを担当部からもお聞きをいたしてます。  しかし、問題は、先ほど指摘がありました、審議会の答申の前に議会に諮って了解を得たかどうか、これについては審議会答申後に各常任委員会、委員会には御報告をしたと、こういう経緯を聞いております。そういう面では、審議会に答申する前に議会議員の皆さん方に、こういう形で答申をすると、こういうことの説明がなかったという御指摘だというふうに思いますが、やはり料金引き上げの問題でございますので、財政事情等については建設環境常任委員会で十分説明したとはいえども、料金引き上げに係る答申等についてはやはり事情説明をすべきではないかというふうに思います。今後、審議会答申等についての状況等については、十分議会に説明をするように実施をいたしたいというふうに思います。 ◆今田智徳君 はい。それはそれとして、あんまりせんさくすることのないと思いますけれども、大体審議会から議員が、それぞれ審議会に今まで入っておりましたので引き揚げました。それはなぜ引き揚げたのか、市の財政負担をなるべく軽くして、そして一般の市民の方々によく市政の内容について知ってもらうような形、そういった方向性が出ましたので議員は一応引き揚げましたわけです。引き揚げたから、今後ろにおります建設環境委員会の委員長にちょっと聞きましたら相談がないと、まだ常任委員会も開かれとらぬから相談をするわけがないわけです。  だから、諮問をしますよと、そういった趣旨の連絡を、やっぱり委員長がおりますので委員長に話をして、その後諮問される。そして新聞にきちっとした数字が出る。それならば私ども納得いくわけですが、議会制民主主義ですから、だから議会を無視して市民本位、市民本位の市政をやるんだと、そういったことで今後やっていかれれば議会は要らぬのじゃないかと、そういった面も──少し年をとりますとへ理屈が多過ぎますけれども、そういったことで私、文句を言いたいと、そういったことでございます。  それから、八代海再生法の法律の中身、これは質問する予定でございましたけれども、今さっき市民環境部長からるる説明がありまして、法律の目的とかその中身に沿うた説明がありましたので、とりわけもうせんさくする必要もありませんけれども、県が相当な負担を今度やってもらいます。それは、八代市の負担がそれだけ軽くなると、そういったことのあらわれになると思いますけれども、県が負担する部分の実行、これが法律の施行、いわゆる八代海の再生法についての法律の施行適用で、これだけ数字が変わってくるということですから、非常に喜ばしいことだと思います。  それで、八代海、球磨川、こういった八代市内にあります排水路、河川、これが浄化されて、八代海がきちっと魚のすめるような、昔のような自然の豊かな魚のとれる海になってくれると、そういうふうに期待をしております。どうぞひとつその期待に沿うような形で、皆さん方の、行政の方の御努力を今後お願いしていきたいと思います。  次にいきます。  質問の2点目、9月の議会で、私、中島市長にお尋ねをしたわけですが、この中身についての再確認をさせていただきます。というのは、9月の議会ではお尋ねしたのは職員採用の問題です。職員採用について中島市長さんは、前の沖田市長には全然私は頼んでないよと、そして2次試験の結果について人事課に点数を尋ねたと、そういうふうな御答弁がありましたわけですが、それはそれで間違いないわけですか。 ◎市長(中島隆利君) お答えいたします。  9月議会、小薗議員、今田議員、桶本議員、それぞれ質問がございました。そのときに申し上げましたように、職員採用問題については、受験者の家族から相談を受けたのは事実だが、その際、厳しい選考試験だから試験をクリアするように指導しており、2次試験の結果発表時に知らせてほしいと頼んだことは事実であります。それが秘書課──失礼しました、人事課あるいは沖田市長含めてのお尋ねであったというふうに思います。 ◆今田智徳君 今初めて市長の口から沖田市長に尋ねたと、そういうふうに言われましたけれども、非常に不思議でなりません。6月の議会に泉議員それから小薗議員、そうすると9月に小薗議員それから桶本議員、私と、5人で尋ねたときの答弁は一貫して市長には頼んでないと、2次試験の結果について行政の方の人事課の方へ尋ねたと、そういうふうな御答弁でありましたが、これ、変更されるわけですね。 ◎市長(中島隆利君) 6月、9月議会に答弁いたしましたのは、人事課等という形でお答えしたと思います。それで、今申し上げましたように、人事課及び沖田市長にこの2次試験結果をお尋ねしたということは事実です。 ◆今田智徳君 はい。尋ねられたのは事実のようですけれども、今度はその尋ね方ですが、推薦をされたのも事実です。また、推薦をして、どこへ推薦をされたのか。人事課にこれは僕の関係で受験させますのでよろしくと言われたのか、前市長に言われたのか、その辺についてももう少し突っ込んで御回答いただきます。 ◎市長(中島隆利君) お答えいたします。  2次試験結果発表時に知らせてほしいということをお願いしたということであります。 ◆今田智徳君 まだ時間がちょうど半分ですから、ゆっくり尋ねていいわけですが、私の調査しました記録ではですね、平成6年、7年というのは13名推薦されております。単年度に13人推薦されて、そして結果的には合格したのは、数字的には平成7年度は2名と、平成3年度は3名と──いや、平成8年度が3名と、平成10年度は4名と、そういった数字が手元にあります。この中で、合格をしてるその成績──個人名は絶対私の方では言いませんけれども、最低の点数、これは34点で合格が1人出ています。そして順位も60位と。  それはですね、きのう私どものロッカーに、沖田市長のこの1次試験、2次試験の合格の人数表が出ておりましたが、平成10年──今言いました点数は平成7年ですね。7年は47名受験されて──47名受験じゃなくて、1次試験に合格したのが47名、2次試験も47名と、採用も47名と。その中で当然、順位からしますと60位の人が入っているということになると、やっぱり疑惑がありますわけですね。頼んだんじゃないと、推薦だけしたと。  私たちもやっぱり同じようで、議員としてはよろしく頼みますと推薦はします。推薦をしても、こうやって点数の悪い人が──いつも市長さんが言われるようにやっぱり試験第一主義だから、きちっとそういった数字を重く見て、そして成績のいい人が入ってもらう、それが市としての今後の職員採用のあり方でもあるし、そういった方向に行くべきだと、そういったふうなお話をされますが、それとは相矛盾した中身が私どもの調査結果では出ているわけです。  それともう一つ、警察の事情聴取受けられましたかどうかというような質問を、前回も前々回も5人の議員からあったわけですが、その点についてはどうでしょうか、お聞きします。 ◎市長(中島隆利君) 警察の事情聴取を受けたかどうかということでありますが、これも6月、9月議会申し上げましたとおり、事情聴取は受けておりません。 ◆今田智徳君 そういうことであれば、私どもの調査の内容とは大分方向が変わってきますので、今後何らかの対応を議会は議会なりに、皆さんの議員さんに相談をしてそしてやりたいと、そういうふうに思いますので、その節は議員の皆さん方にもよろしく御協力をお願いしたいと思います。  それから、後先になりますが、もう少し第1の問題にもちょっとお話をさせていただきたいと。  ついこの間、11月の6日の日、市長さんに同行しまして私ども政府陳情にまいりましたわけですが、政府に要望しますときに、これは市長さんに確認のお尋ねをしたいと思いますけれども、国土交通省の河川局長のところにまいりまして、そして5項目の要望が、八代市としての要望をされたわけです。その後、要望陳情が終わりました後に河川局長から、市長さんどうですか、川辺川の問題は進んでますかと、そういったお尋ねがありました。中身については市長さんが自分独自で答弁されましたので、その答弁をもう一回よければ聞かせていただきたい、そういうふうに思います。どうぞよろしく。 ◎市長(中島隆利君) お答えいたします。  今お話がありましたように、政府陳情、議会と執行部、一緒に行かせていただきました。川辺川ダム問題について質問があったのは河川局長さんからだけでありました。どういう状況ですかというお尋ねがございました。そこでお答えしましたのは、今市民のふれあいトーク含めて、川辺川ダムだけではなくて球磨川、八代海の環境問題含めて議論をしているところですと、その意見を国なり県に今後に上げますと、こういう答弁をいたしました。 ◆今田智徳君 それは、当然八代市長さんとしての答弁だったと思いますけれども、どこでも一緒ですが、人間お願いしに行くとき、相手の意向に沿わないような話をすれば、やっぱり要望陳情しても聞いてもらえませんね。それと同じように、今の話も市長さんに答えていただきましたのは、私がこういう話をされましたねと、そういう押さえをしてもよかったんですけれども、やっぱりそれでは市長さんの意に反する。もちろん聡明な市長さんですから、その辺のことは十分勘案して話をされたと思いますけれども、やっぱりお願いしに行って、5項目のお願いをしたと。そして最後に川辺川はどうなっているんですかと聞かれて、そういうふうな答弁をされた。反対とか賛成とかそういった答弁の内容じゃなかったと思いますけれども、やっぱり市長さんのいつもの流儀で、市民第一主義、市民本位と。だから、川辺川については球磨川の流域全住民を対象にした、いわゆる流域の皆さん方の意見を聞いてやりますと。もうそう言われたから、それはそれで結構、80点ぐらいの答弁だろうと、そういうふうに私は思うわけです。  ところが、相手の河川局長は推進する方の側の局長さんだから、もう少し何か答弁のしようがあったんじゃないかなと。私は私なりに後でフォローして、私どもやっぱり賛成、反対はどこでもあることだけれども、私どもは賛成ですと。だから、私どもの立場では推進をしていきますと。  先ほど木田議員の質問じゃないですけれども、やっぱり水の豊富に、雨が降って流れているときはそれでいいかもわからない、ダム反対。結局いつも私言いますように、水はためて使うもんだと、流してしまえば今度は塩水をくんでこにゃいかぬと、海に流れてしまえば塩水になってしまうと。だから、人間の飲料水としては利用できないと。  もともと、私、文献の話をさっきちょこっとしましたけれども、飲料水というのはやっぱり人間の生命の源です。これが流れてしまえば、どこでどういうふうに私たちの命の水を補給するのか。そういったことを考えればですね、やっぱりダムは絶対要らないと──荒瀬のダムはまた別です、あれは。あれは発電用のダムで、飲料水用のダムじゃないわけですから。目的別にやっぱりきちっと仕分けをした中で話をしないと、垂れ流していいと、もうそういったことでは環境もよくならないし、私どもの生活もそれで途絶えてしまいます。  だから、そういうことを勘案しますと、やっぱりダムは必要であると。前回の9月議会で言いましたように、氷川のダムにしろ、菊池の竜門ダムにしろ、渇水で50%切って、ひどいところは30%台にまでなりました。農業用水、どうするのか。いわゆる利水の事業に使う水の確保、これは絶対必要ですから、やっぱり当然水はためて使うべきもんだと、そういうふうに思います。  それから、今さっき文献の話をちょっとしましたが、日本の民族というのは食事と一緒に水をとるわけですね。中国に行きますと、そうじゃないと。全部料理するとき水を飛ばしてしまう。日本の料理は、米をたくにしろ水を加えてたくわけです。日本民族のこれは固有の食文化でございます。この水がなければ日本民族というのは当然衰退の一路をたどる、そういった状況にあるわけです。だから、水がない生活なんて私どもは到底考えられません。だから、反対、反対、川辺川反対、そういったちまたの声を聞きますが、反対だけが先行して、そして私どものように水を必要とする、ためて使わにゃいかぬ、こういった立場の人たちが疎外されてしまう。パーセンテージは、私は50%以上あると思います。そういったことを、今水の問題も含めて話をさせていただきました。  やっぱり政治は力でございます。政治は力ということは、新幹線でもそうです。鹿児島の政治家は力があったから、鹿児島から八代まで先に新幹線が通ったと。そして熊本と──八代と福岡の間は、いまだかつていつできるのかわからぬと、目標年次は決まっとってもできないと、そういった状況ですから、政治家は政治家なりに、そういった政治判断をきちっとやって対応してもらう。それが私どもの願いでございますので、これ、一般質問の最中にそういった話までさせていただきます。  それから、もう一つ私がお願いをして話をしますのは、麦島城の問題。先ほど、麦島城についての文献は、文教福祉委員会で現地視察をしまして資料をもらいましたわけです。当然教育関係の文化課の方で考えておられる、これは当然のことです。ところが、地域住民に言わせると、どうしても地域の二十数年もなる都市計画道路、これができなければ道路も冠水をしてしまう。非常に困った問題が起きると、だから早くしてくれと、そういった相反する陳情が市議会の方には出てまいります。これをどうするのか。最終的には、手法はともかくとして、これは政治家の判断になるわけです。つくる方の事業課ではぜひ都市計画道路を早くつくろうと、もう麦島城のすぐ横まで、南と北から雨水幹線が施行されて通ってきております。そして、あそこでストップをしている。この調整、調整はどういったふうになっているのか。  非常に私の質問、きょうは後先になって、大体は麦島城の話、答弁を教育長さんからいただく予定にしておったわけですが、なかなかそこまでいかぬうちに話がエスカレートしましたので、教育長さんには非常に気の毒だったと思いますけれども、今からでもよければ、この答弁の用紙はいただいときますので、ちょっと聞かせていただいて、そしてその後の政治判断を政治家にしてもらいます。そういうことで、どうぞよろしくお願いします。                  (教育長藤門豊明君 登壇) ◎教育長(藤門豊明君) お尋ねは、麦島城跡発掘の調査の進捗状況とアンケート調査の件でございます。  発掘状況につきましては、時間の関係ではしょって申し上げますが、今後とも発掘部材の取り上げ作業とか、あるいは今までの作業用の通路として残しておりました路肩の部分の掘り下げとか、新旧2つの時期の石垣がまじり合う部分の確認作業とかいうことで、来年夏ごろまでの全調査期間内で、今文化財の発掘調査としては88%になっておる状況でございます。  アンケートにつきましては、先日の栗原議員の質問に対する答弁で申し上げましたので省略させていただきますが、1500世帯ほど調査いたしまして、1233世帯、82.8%の回答を得まして、現在その解析が行われているところでございまして、次の第3回の検討委員会におきましてその解析結果の報告が行われ、検討委員会の議論の中の1つの参考資料として使いたいということでございますので、非常に簡便に申し上げまして恐れ入ります。(「いい答弁だ」と呼ぶ者あり) ◆今田智徳君 どうもありがとうございました。  同僚の栗原議員の答弁を聞いておりましたので大体わかっております。わかっておりますけれども、やっぱり最終的な判断というのは、やっぱり担当課同士がいがみ合っとったってどうにもならぬと。それならばどうするのか。(「寝とっとあかぬぞ」と呼ぶ者あり)いや、前ん市長はこっくりこっくりしよらしたばってん、今度の市長はまじめにメモとっとられるけん、その辺な心配しておりません。  アンケート調査の結果集計はまだできていないと。ただ1500世帯にアンケート調査をやって、83%は回答が来ていると、その集計についてはまだ出てないからと、そういったふうな御答弁を前もって担当課でいただきましたので、その辺についてはわかってるつもりですが、この新聞の記事にですね、こういった一文があるんですね。現在麦島城祉に計画されている都市計画道路は、道路高が本丸の大規模な建物礎石、石組み遺構より低いと。計画どおりに工事が進めば遺構は削り取られて、遺跡の破壊は免れないと、歴史的な価値を踏まえて再検討の必要があるだろうと、こういった記事を読みました。これについては、教育部の方ではどういうふうなお考えを持っておられますか。 ◎教育長(藤門豊明君) そこらの建設計画の状況につきましては聞いております。今の、新聞記事にそういう記事があったと思いますが、そこらが今の検討委員会での保存をどうするか、今後また建設をどう進めていくかという議論の対象になると思います。 ◆今田智徳君 そうすると、今度は答弁のお願いはしておりませんでしたけれども、担当課の建設部では今後どのようにするか、おおよその考え方というのはありますか。 ◎建設部長(西山隆司君) 先ほど教育長の方からお話がありましたとおり、12月の中旬ですか、これで3回目の検討委員会ございますので、その中でいろんな議論がされると思います。そういったものを含めまして、今後担当、事業担当部としては検討していきたいと思います。 ◆今田智徳君 ありがとうございました。  無理に私どもが、双方どういう点で合致する線を見つけろと、そういったことは責任もありませんし、あとは市長の政治判断でこれは調整をして決められることでしょうから、どうぞひとつその辺は抜かりのないように両方を立てて、どうすれば両方がいい方向で進められるのか、その辺についてはぜひ市長さんにお願いをしておきます。  ほかには、予定した議案、お尋ねは私大分飛ばしましたのでありませんけれども、どうぞひとつ下水道の問題、合併浄化槽の問題、それから今の麦島城と都市計画道路の問題、これをあわせて今後精いっぱい議論を詰めていただいて、万遺憾のないような方法を講じていただきたい。  それから、最後に、その市長さんの答弁のあいまいな部分、それについては今後やっぱり議会は市民に説明するために調査も必要だし、そういうことで考えておりますので、その辺もあわせてお願いをしておきます。  これで一般質問を終わります。           ───────────────────────── ○副議長(上野茂満君) お諮りいたします。  本日の議事はこの程度にとどめ、延会といたしたいが、これに御異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(上野茂満君) 御異議なしと認め、そのように決しました。  なお、次の会議は明5日定刻に開き、質疑並びに一般質問を続行いたします。  本日はこれにて延会いたします。                  (午後1時56分 延会)...